善光寺西街道歩きパーフェクト・ガイド

 善光寺西街道の正式な名称は北国西脇往還ほっこくにしわきおうかんといい、一里塚の設置位置から推測すると中山道なかせんどう洗馬宿せばじゅくが起点で、北国街道(通称、善光寺街道)の篠ノ井追分しののいおいわけまでの、十五里参十二町(約62km)です。さらに善光寺までは三里が加わり約十九里(約80km)だったと言われています。
 往時の江戸の人々は上方見物やお伊勢参りをする場合、行きは東海道、帰路は中山道を選び、洗馬宿からこの善光寺西街道に入り、善光寺へ詣で、江戸へ帰ったと言われています。東海道中膝栗毛の弥次さん喜多さんも同じルートですし(続膝栗毛となる)、「更級紀行」の松尾芭蕉もこの善光寺西街道を馬で駆け抜けたようです。

 善光寺西街道は旧東海道に比べ、江戸時代の街道のおもかげが残っています。善男善女の「一生に一度は善光寺詣で」を偲ぶにはもってこいの「いいとこどり」コースです。東京や名古屋から2泊3日で十分歩け、きっと善光寺のご利益もあることでしょう。
 このサイトの紹介が街道ウォーカの背中を押すこと願っています。
 以降本編では単に善光寺道とも記述します。

(写真:麻績宿入口の一口坂を登った地点)

プロローグ 洗馬~篠ノ井ルートマップ
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桑原くわばら間の宿 稲荷山いなりやま宿 篠ノ井しののい追分  
 ここから善光寺街道(北国街道) 篠ノ井追分~善光寺ルートマップ
丹波島たんばじま宿 善光寺表参道 善光寺  

善光寺西街道

参考文献
書名 著者 出版社
誰でも歩ける中山道六十九次 日殿 言成 株式会社文芸社
ちゃんと歩ける善光寺街道 八木 牧夫 五街道ウォーク事務局
芭蕉紀行文集(岩波文庫) 中村 俊定 株式会社 岩波書店
東海道一里塚ウォーキングガイド 東海道ネットワークの会21(協力) 月刊日本橋
角川日本地名大辞典 編纂委員会編 角川書店
北国街道を歩く 岸本 豊 信濃毎日新聞社
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