東海道宿場マップ » 大磯宿
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<江戸時代(天保年間[1843年])頃のようす>
田んぼより畑の方が多く、用水は無く天水を使っている。飲水は堀井戸である。 五穀の他、季節の野菜を作る。 農業と旅籠屋を営み、その他茶店があり、他にもいろんな商人が多い。 男は往還での日雇い仕事、女は糸をとり機を織り、その他の手仕事はない。 毎年12月14日、茶屋町で正月の品々の売買を中心とした市が立つ。 米の積出しは浦賀に海上17里程、江戸まで海上36里程。 宿場は海に近く、廻船1艘、押送り船6艘、大小の漁船33艘程を運用している。 漁業が盛んで鯛・甘鯛・鯥(むつ)・鯵・鯖・鰹・□・小鰹・鮑・鰤・鮃などの小魚が取れ、江戸で売っている。 往還の化粧坂と延台寺境内に虎子石という石がある。浜ヶ獄御林の際には虎ヶ池新田という所があり旧跡である。 宿内の裏通りは猟師町となっていて196軒の住居である。 往還から6間程入ったところに鴫立庵と名付ける庵がある。 宝物に西行自筆の色紙1枚、その他短冊等がある。 覚上人鉈造りの西行法師の像と言われる古い像、大磯の虎ヶ像も有る。 宿場の海辺から取れる小石を五色砂利と言って、大磯の名産であり、御用の節は上納すること、ただし旅人に売ってはならない。 宿場には浦高札場があり、高札3枚が掲げられている。 宿内ほとんど平地で少々坂ある。 |
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