東海道宿場マップ » 小田原宿

9. 東海道 小田原おだわら宿
江戸へ  20里27町(81.5km) ← 大磯宿 4里(15.7km) → 箱根宿 4里8町(16.6km)
<江戸時代(天保年間[1843年])頃のようす>
 小田原宿には榜示杭が一ヶ所も無い。
 両側は家並であり、裏通りは領主家中の屋敷となっている。
 宿場としては無高であり、田畑がない、飲水は堀井戸を使い、川の水も使う。
 旅籠屋を営み、その他茶店があり、他にもいろんな商人や職人が多い。
 宿場の男女とも往還稼ぎの他に手作業はない。
 農作物もなく、市も立たない。
 米の積出しは宿場の浜まで4町程、ここから江戸まで海上36里あまり、浦賀まで海上23里程。
 透頂香(ういろう)といへる薬がある。鰹のたゝき・粕漬の梅・桃橙は名物である。
 宿場の海辺を小陶綾(こゆるぎ)の磯、袖の浦という名所である。
 宿場には廻船7艘、漁船93艘、小揚船11艘を運用している。
 漁業が盛んで鰹・鯛・甘鯛・鯖・むつ・ひらめ・鯵・鮫の類、小鰹・海老・蛸・烏賊・鰜など小魚が取れる。
 宿場の千度小路に浦賀高札場があり、浦賀奉行が書いたもので、領主から出された船手制札場(ふなでさいさつば)である。
 宿内松原大明神境内に、「星月夜の宮」と呼ばれる社(やしろ)がある。  宿場からは甲府矢倉沢御関所へ、根府川御関所へ、熱海等へ分岐点となっている。
  国・郡   相模国足柄下郡
管轄 大久保加賀守城下
合高 宿高無之
町並 東西 18町半
  尺貫法換算
家数 1,542 軒
人口計 3,410 人
男女 男 1,812、女 1,598
本陣 脇本陣 本陣 4、脇本陣 4
旅籠屋 大 17 中 31 小 47 計 95軒


サイトマップ  | セキュリティ ポリシィ