松本(まつもと)宿

 田川を渡り、庄内町を抜けます。ここから現在の中心部、深志(ふかし)二丁目交差点までは1.4km。本日は松本泊まりでまだ日が落ちるまでには時間があり、レポータはゆっくり北アルプスや鉢伏方面の山岳景色を堪能できました。


庄内町

常念岳(北アルプス)

城見橋

城見橋から

 栄橋を渡ると街道は直線で約500m先の深志二丁目交差点(レポータが松本宿の基点とした)が見えます。
 村井宿から一里十町、洗馬から四里十町、現在の歩程で約17kmです。
 注:1里=36町 1町=60間 1間=1.818
 したがって 1里=3927mとなりますが、江戸時代とルートも変わっているため誤差が生じています。


栄橋

深志二丁目交差点

 城下町の松本宿は街道もお城を遠巻きにするルートで、現在は非常に分かり辛くなっています。
 本町通りをお城方面へ進みます。突き当たりの少し手前(写真の横断歩道)を右折する中町通りが善光寺道です。


中町通り入口

中町通り

大橋通りから中町通り
 右手の中町通りから左折して、大橋通りに出たところです。背の方向が善光寺方面で、女鳥羽川に架かる大橋までは100m弱。本日はこの大橋までにいたします。
 洗馬本陣跡から大橋までの歩程は約18km、標高750mから600mまでの下りでした。


 2日目(11.15)は6:45、朝霧の女鳥羽川に架かる大橋から出発です。麻績宿までは8里22町。往時の人は10里/日を歩いたといわれています。少々足りませんが、現在の善光寺道は泊まるところが限られ、また高い峠を2ヶ所越えるため、丁度よい歩程といえましょうか。


大橋から女鳥羽川

大橋通り(善光寺道)
 大橋から善光寺道は、旧商家が残る現在の大橋通りに沿って旭一丁目の宝栄寺まで1km強は真直ぐ北上します。

城東の商家

城東の商家

 善光寺道を示す道標があると有りがたいが「きらく精肉店」を目印に左折します。霧でよく見えなかったが本来は宝栄寺を目印にすべきでしょう。さらに善光寺道は200mも進まずに右折していますので注意が必要です。


曲がり角の肉屋

曲がって振返ると宝栄寺

 左折してすぐ、面白そうな「常法寺小路」を右に見て通過。ちょっと広い道を右折するのが善光寺道です。曲り角に旧安原町の標柱があり目印になります。約605mの標高で、ここから徐々に登りになります。


常法寺小路

北深志一丁目

 以前は十王堂跡付近に一里塚跡の標柱があったと資料にありましたが、レポータはさらに北へ進んだ信州大付属松本小学校の校庭にある滑り台の土台が一里塚ではないかと思いました。大きさといい、高さといい、中央に植わっていた木は切ったのではないか、当然推測に過ぎません。こんな風景を日光街道でもみました。こちらは古河第二高校の校庭(地図)でした。


十王堂跡

信州大付属松本小

 信州大付属小のすぐ北の同幼稚園の先が五叉路になっています。善光寺道は写真の車が出てきている道です。やがて広い道を交差します。善光寺道から少しそれますがこの広い道のちょっと先の美須々交差点付近にコンビニエンスストアがあります。ここから篠ノ井までの約50kmはコンビニを見ることがありませんでした。最後のコンビニと言うべきです。コンビニは街道ウォーカーにとっては飲食物の補給やトイレを提供してくれる有りがたい現代の茶店なんです。


五叉路

美須々付近


拡大地図

善光寺西街道

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